わたしと見上げた、空と山を憶えていますか。
海に行った時に、くすぐったいとはしゃいだ脚の下の砂が暖かかった事を憶えていますか。
遠く離れていても、わたしは忘れない。
あなたが思い出す事があると嬉しいんだけれども、
せがまれて読んだ絵本の表紙をわたしは忘れない。
護りたい唯あなただけを、その笑顔の輝く日々を。
束の間の虹に見とれていたわたしを憶えてくれていた。
そんなあなたをいつの日も思っています。
すべてをかけてあなたの成長を近くで見守ってあげられなかった、
そんなわたしだけれども、
あなたをおなかの中に育んだ時間は唯わたし一人だけの喜びです。
束の間の虹、きっとあなたも好きでしょう。
それだけでも、命の架け橋になっただけでも、わたしはとてもしあわせだよ。
いつの日も心の中には、あなたの鼓動を忘れないで刻んでいます。