Detour Ahead

葉桜

季節は移る、確かな足取りで前進していきましょう。

Detour Ahead ただ前進あるのみ。

ビル・エヴァンスのアルバム「ワルツ・フォー・デビー」の中の一曲で、キャバクラのステージで店内のムードを壊さないようにと演奏しているスタイルをレコードで実現したもの。
プレイに気を向けさせようとするものではなくて、控えめ。それでいて自分たちの世界に没頭してしまっていないで、店内の物音まで演奏の一部にしているみたいです。
実際の演奏の時に、お酒を飲んで聴いていたものなのかどうか、ライヴ録音はされたのでしょうけど、わたしは実際にお客さんたちがお酒を楽しんでいる中で録音してしまったものではないと思います。録音している事を伝えてある上で店内で歓談が行われているのであれば、もっと演奏者からのアプローチがあるものだと思います。
幾らコンパクトにしていても、録音機材やレコーディングスタッフの存在は雰囲気を妨げるものではないかしら。
客商売のわたしとしてはちょっとそのあたりは気になります。現在のわたしの生活と当時のアメリカの違いは想像でしかありませんから、あくまでもわたしサイドに主観をおいての印象ではありますけれどもね。

しかし、フーリッシュ・ハート、ワルツ・フォー・デビー、そして デトゥアー・アヘッドなど、ミュージカルなどからの歌の曲をよくぞここまで楽曲が発散しようとするパワーをセーブできるものだと、そしてレコードとして耳を傾ける事が出来る内容である事には「名盤、優秀録音」だと評価せざるを得ない。“名盤の評価が高い”と引用するのではなくて、名演奏、名録音だとわたしが認定します。

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Bill Evans Trio : Detour Ahead Take2

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